スポンサードリンク



過去の食中毒事件

・雪印集団食中毒事件(2000年)

 雪印集団食中毒事件は、2000年6月から7月にかけて、近畿
 地方を中心に発生した。
 雪印乳業(当時)の乳製品(主に低脂肪乳)による食中毒
 事件。本事件は、認定者数13,420名の、過去最大の食中毒
 といわれている。
 本事件が起こった原因は、大阪工場で生産された低脂肪乳
 だったが、その原料となる脱脂粉乳を生産していた北海道
 の大樹工場の生産設備で停電が発生し、病原性黄色ブドウ
 球菌が増殖して毒素が発生したことも原因と推定された。

 同社は、1955年にも八雲工場で同様な原因による集団食中
 毒事件を起こしており、事故後の再発防止対策にも不備が
 あったと推測される。
 なお、同時に大阪工場での原材料再利用の際における、
 不衛生な取り扱いも暴露された。
 また、この事件をきっかけに、再利用そのものに対する
 問題も露呈される形となってしまった。

 このため、雪印企業グループ各社の全生産工場の操業が
 全面的に停止する事態にもなり、スーパーなど小売店から
 の雪印企業グループ商品が全品撤去されたりブランド
 イメージも急激に低下した。


・森永ヒ素ミルク中毒事件(1955年)

 森永ヒ素ミルク中毒事件とは、1955年6月頃から主に
 西日本を中心としてヒ素の混入した粉ミルクを飲用した
 乳幼児に多数の死者、中毒患者を出した食中毒の事件の
 こと。
 森永乳業徳島工場が製造した缶入り粉ミルク(代用乳)
 「森永ドライミルク」の添加物・第二燐酸ソーダ中に不純物
 としてヒ素が含まれており、これを飲んだ1万数千名もの乳児
 がヒ素中毒になり、死亡者も出た。

 1955年当初は奇病扱いされたが、岡山大学医学部で森永
 乳業製の粉ミルクが原因であることを突き止めた。
 実際には森永乳業が1953年頃(昭和28年)から乳製品の
 溶解度を高めるために、当時は明らかではなかったにしろ、
 有毒の砒素化合物を粉ミルクに添加していた。

 森永乳業製の粉ミルクの購入には医師の処方箋が必要で
 あった。
 1955年8月24日、岡山県を通じて当時の厚生省に報告がなさ
 れ事件として発覚することとなる。

 1956年当時の厚生省の発表によると、ヒ素の摂取による中毒
 症状(神経障害、臓器障害など)が出た被害者の数は、
 12,344人で、うち死亡者130名と言われているが、当時は障害
 を隠す傾向が強かったこともあり、これ以上の患者が発生し
 たことは確実である。

 また、認められた患者についても消費者の権利が確立されて
 いない時期でもあり、満足の行く救済措置がされない患者は
 多かった。

 患者は、現在も脳性麻痺、知的発達障害、てんかん、脳波
 異常精神疾患等の重複障害に苦しみ、手足の動かない身体
 をかがめ、皿に注がれたお茶を舐めるように飲むなどの日常
 を強いら
 れている。

 また、就職差別や結婚差別を受けたり、施設に封じ込められ
 たりした被害者や、ミルクを飲ませた自責の念で、今なお
 精神的に苦しんでいる被害者の親らも多い。


・カネミ油症事件(1968年)

 カネミ油症事件とは、1968年に、PCBなどが混入した食用油
 を摂取した人々に障害等が発生した、主として福岡県を中心
 とした西日本一帯の健康被害事件。

 カネミ倉庫で作られた食用油(こめ油)に熱媒体として使用
 されていたPCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入し、それを
 摂取した人々に、肌の異常、頭痛、肝機能障害などを引き
 起こした。

 また、妊娠中に油を摂取した患者からは、皮膚に色素が沈着
 した状態の赤ちゃんが生まれた。母乳を通じて皮膚が黒く
 なったケースもある。
 この「黒い赤ちゃん」は全国に衝撃を与え、事件の象徴
 となった。

 2002年に厚生労働大臣が、「カネミ油症の原因物質はPCB
 よりもダイオキシン類の一種であるPCDF
 (ポリ塩化ジベンゾフラン)の可能性が強い」と認めた。
 現在、原因物質はPCDF及びCo-PCBであると確定しており、
 発症因子としての役割は前者が85%、後者が15%とされてい
 る。


・熊本県のボツリヌス菌集団食中毒(1984年)

 1984年、熊本県で製造された真空パックの辛子蓮根を
 食べた36人(1都12県)がボツリヌス菌(A形)に感染し、
 内11名が死亡した。原料のレンコンを加工する際に滅菌処理
 を怠り、なおかつ真空パックし常温で保管流通させたために、
 土の中に繁殖する嫌気性のボツリヌス菌がパック内で繁殖
 したことが判明した。


・大阪府堺市のO157集団食中毒(1996年)

 大阪府堺市の市立小学校などで1996年7月に発生。
 半年間で病原性大腸菌O157に9000人以上が感染し、
 小学生3人が死亡した。
 当時の菅直人厚相が「学校給食に使われた特定業者の
 カイワレ大根が原因食材の可能性が最も高い」などと発表し、
 全国的にカイワレの出荷量が激減した。
 原因は特定されないままとなっている。


posted by 鯉丸 at 23:05 | 過去の食中毒事件